マーカー(インク)の筆記と消去のメカニズム

 

 

ホワイトボードにとっては必需品であるボード用マーカーについて少し考えて見ましょう。
日頃何気なく使われているマーカーにも、その使い勝手の良し悪しがあります。 すぐに
「カスレ」て使いづらくなったり、書いた文字が消えづらくなった経験はございませんか?
ホワイトボードを少しでも気持ち良く使って頂くために、今日はマーカーの一般的な性質
についておはなしします。 
 
ボード用のマーカーはメーカーによって多少異なりますが、一般的には顔料、溶剤、
および添加物から構成されています。 添加物には2種類あって、一つはボード面と
筆跡(インク)との間に入り込み、筆跡のボード面への固着を防ぎます。
もう一つは筆跡を伸縮自在な軟質フィルムの状態にして、筆跡を滑りやすくしております。
 その結果筆記直後は
1. 顔料と添加剤が溶剤中に分散した状態で付着します。
2. 数秒間経過すると、溶剤が揮発しはじめます。
3. 10秒〜20秒ほど経過しますと、殆どの溶剤が揮発し、筆跡が見かけ上乾燥した
  ようになります。
4. 20秒以上経過しますと筆跡は殆ど乾燥し、添加剤の働きで柔らかい連続したフィル
  ム状になります。 また他の添加剤の働きでボード面から浮ている状態になります。
 
以上のことから、筆記直後に消そうとすると、消えづらく、汚れたりするのは、このような
メカニズムから添加剤の効果が失われるためと考えられます。また、アルコール系と
ケトン系のマーカーを同時に使用すると、汚れやすくなることが経験的に知られています。
これは、それぞれに違った添加剤が使われていて、その添加剤どうしが干渉しあって
剥がれにくくなるものとおもわれます。マーカー使用後キャップが不完全ですと、アルコ
ール(溶剤)が揮発して、インク成分のバランスが崩れ、その結果文字が「カスレ状態」
になり、消えづらくなったり、汚れの原因になったりもします。 
 
マーカーボードには購入時点で表面保護のため、養生用フィルムが貼られております
が、このフィルムの「糊残り」が消去不良の直接原因になることもあります。 その場合
アルコールで表面をクリーニングするのが好ましく、中性洗剤を使用する場合は前述
の添加剤の効果が失われない様にするためにも、水拭きを十分に行う必要があります。
ホワイトボードを気持ちよく使うために、「ホワイトボードの話」にもいろいろと参考になる
項目があるかと思いますので、ぜひ一度お読み下さい。
 
 
 
 
 
 
 
 
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